2016年08月30日

平成28年・33週(8月15日~8月21日)

~定点把握対象疾患~
・ヘルパンギーナ
  仙南・塩釜・大崎・栗原・登米・仙台管内で警報継続中
・手足口病
  気仙沼管内で警報継続中
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
  石巻管内で警報継続中

~今週のコメント~
・ダニ媒介性脳炎
ダニ媒介性脳炎は、脳炎ウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染する脳炎の総称で、主なものに中央ヨーロッパ型脳炎とロシア春夏脳炎があります。1~2週間の潜伏期間を経て発症し、発熱、筋肉痛、頭痛などに続いて一部の患者では脳炎に進展します。死亡することもあり、回復しても後遺症が残ることが少なくありません。世界では毎年数千人の患者が発生していますが、日本では稀な感染症です。日本国内で感染した事例としては北海道で平成5年と今年7月に各1例が報告されています。ダニ媒介性脳炎の予防は、ウイルスを保有するダニに咬まれないようにすることが最も重要となります。流行地域で野外活動をする際には、ダニに咬まれないよう長袖長ズボンの着用など肌を露出しないようにすること、忌避剤の使用などの対策をしま
しょう。ダニに咬まれているのを発見した場合は、無理に引き抜くと頭部が残ることがありますので、医療機関で除去してもらいましょう。

<厚生労働省ホームページのダニ媒介脳炎に関するQ&A>
>>詳細はこちら

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(平成28年8月25日更新)