2017年03月21日

平成29年・10週(3月6日~3月12日)

~定点把握対象疾患~
 [インフルエンザ]
仙南、塩釜、大崎、登米、石巻、仙台管内で警報継続中
栗原管内で注意報値を超えた

[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
  仙南、石巻管内で警報継続中

~今週のコメント~
【咽頭結膜熱】
 今週、登米管内で定点当たりの患者報告数が3.76人となり、警報値 を超えました。咽頭結膜熱は発熱・咽頭炎・眼症状が主症状の急性ウ イルス感染症で、アデノウイルスの感染により引き起こされる感染症です。プールでの集団感染例が多いことから、日本では「プール熱」と 呼ばれることがあります。 小児での感染例が多く、通常の流行のピークは夏季ですが、アデノウ イルスは季節を問わず散発的な感染がおこることから、保育園や幼稚 園、地域内などで小流行がおこることがあります。 飛沫感染や手指を介した接触感染が主な感染源ですが、プールを介 した場合には、ウイルスに汚染された水から結膜を介した感染も考えられています。また、眼脂からの感染を防ぐために、タオルの共用を避けるなどの予防も重要です。


【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(平成29年3月16日更新)