2021年07月30日

2021年・第29週(2021.7.19 ~ 2021.7.25)

【定点把握対象疾患】
 [急性出血性結膜炎]
   石巻管内で警報レベルを超えました。

~今週のコメント~

【RSウイルス感染症】
 上下気道炎を引き起こす代表的なウイルスであるRSウイルスによる呼吸器感染症で,主に小児にみられます。
今週は457名で第28週の737名から減少しましたが,4連休による医療機関の休診の影響も考えられるため,引き続き注意が必要です。
特に仙南,塩釜,大崎,石巻及び気仙沼管内で多くみられます。
感染者のせきやウイルスの付いた手やおもちゃなどを触ったり,なめたりすることで感染するとされていることから,流水と石けんによる手洗いやアルコール製剤による手指消毒を励行してください。

【小児の呼吸器感染症】
 現在,小児を中心にRSウイルスが流行中ですが,呼吸器症状を呈する小児からパラインフルエンザウイルス3型が検出され,仙台医療センターウイルスセンターでも分離報告が続いています。
パラインフルエンザウイルス3型は,幼若乳児ならびに易感染性状態にある小児および成人に肺炎や細気管支炎を引き起こします。
RSウイルス感染症に近い症状で,より軽症であることが多いとされています。
このウイルスによる感染症は感染症発生動向調査の対象となってはいませんが,県下における小児の呼吸器感染症の流行の一因と考えられますので,注意が必要です。
手洗いなどの予防の徹底に努めましょう。


【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(令和03年07月29日更新)