2016年07月22日

平成28年・28週(7月11日~7月17日)

~定点把握対象疾患~
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
  石巻管内で警報継続中
・流行性耳下腺炎
  仙南管内で注意報値を超えた

~今週のコメント~
・腸管出血性大腸菌感染症
県内では今週7例の患者報告があり、夏季の流行期に入ったと考えられます。主症状は腹痛や下痢ですが、小児や高齢者などの抵抗力が落ちている人が感染すると重症化することがあるため、注意が必要です。加熱不足の食肉からの感染の他、ヒト-ヒト感染も多くみられます。気温の高い季節になりますので、食品の取り扱いに注意するとともに、手洗いの励行などの予防対策にも留意願います。

・レジオネラ症
今週、県内で6例の報告があり、今年1月からの合計がすでに19例となり、前年同時期と比べ多い状況となっています。 通常、高熱が主症状ですが、肺炎を引き起こし重篤化することもあります。原因菌のレジオネラ属菌は自然界に広く存在する菌ですが、抵抗力の低下した中高年男性が多いと言われています。天候の変わりやすい季節です。免疫力を落とさないよう、感染予防のためにも日頃よりの体調管理に注意が必要です。

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(平成28年7月21日更新)