2016年07月29日

平成28年・29週(7月18日~7月24日)

~定点把握対象疾患~
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
  石巻管内で警報継続中

~今週のコメント~
・腸管出血性大腸菌感染症
県内では今週6例の患者報告があり、先週に引き続き患者報告が多い状況が継続しています。ベロ毒素を産生する大腸菌感染により発症し、代表的な血清型はO157、O26です。重症化し溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こし死亡する例もあります。平成8年7月に腸管出血性大腸菌感染症が注目されるきっかけとなった、大阪府堺市で起きた学校給食のO157 の集団感染事例はカイワレ大根が原因と推定されました。また、近年では白菜の漬物やイベントで提供された冷やしきゅうりを介した感染事例もあり、腸管出血性大腸菌感染症の原因食品として、食肉の他、生でそのまま食べる食品での感染事例も多いことから、これらの食品の取り扱いに注意するとともに、疑わしい症状が出た際には早めの受診を心がけ、二次感染防止にも努めてください。

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(平成28年7月28日更新)