2021年02月05日

2021年・第4週(2021.1.25~ 2021.1.31)

【定点把握対象疾患】
 [水痘]
   栗原管内で警報レベルを超えました。


~今週のコメント~
【新型コロナウイルス感染症】
 県内の感染者数は2月3日現在の累計で3436名となりました。
この一週間ほどで,一日当たりの感染者数が減少傾向になるなど動向に変化が見られますが,引き続き注意が必要です。
人と人との距離の確保,手洗いの励行,マスクの着用,3密(密閉・密集・密接)を避けるなどの基本的な感染対策を今一度心がけてください。

【RSウイルス感染症】
 夏から冬に上下気道炎を引き起こす代表的なウイルスであるRSウイルスによる呼吸器感染症です。
県内においても例年冬期に患者が多くみられていましたが,2020年の後半は患者報告がほとんどありませんでした。
今週(第4週)栗原管内の小児科定点より,13名(0歳~4歳)の患者報告があり,また同管内の保育施設で呼吸器症状を呈する幼児からRSウイルス(A型)が検出されました。
RSウイルス感染症は集団施設や,家族内で効率よく感染伝播することが知られています。
症状は鼻水,咳,発熱などの上下気道炎が主ですが,新生児や乳幼児が重症化しやすく,喘鳴,呼吸困難,哺乳低下などもみられます。
冬期は呼吸器感染症が流行しやすい季節です。
新型コロナウイルス感染症はもちろんのこと,RSウイルス感染症のように,小児を中心に集団発生しやすい感染症にも注意が必要です。

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(令和03年02月04日更新)