2020年 第41週～警報・注意報なし～

2020年・第41週(2020.10.5～ 2020.10.11)

【定点把握対象疾患】

警報・注意報の発令はありません。


～今週のコメント～

【腸管出血性大腸菌感染症】
　ベロ毒素を産生する大腸菌による感染症で，県内では塩釜及び石巻管内で報告があり，特に塩釜管内の事例では，O26の保育施設での集団感染がありました。
主な症状は腹痛，下痢ですが，小児や高齢者など抵抗力が落ちている人では，溶血性尿毒症症候群（HUS）を引き起こし重症化することがあるため注意が必要です。
汚染された食物を摂取することで感染するほか，患者の便の中に排出された細菌を，手指や水などを介して摂取することで感染することがあります（家族内感染等）。
食品の取り扱いに注意するとともに，手洗い励行などの予防対策に努めてください。

【新型コロナウイルス感染症】
　県内の感染者数は10月14日現在の累計で504例となり，感染者の発生が続いています。
この感染症は，発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く，強いだるさ（倦怠感）や味覚・嗅覚障害を訴える人が多いと報告されています。
引き続き人と人との距離の確保，手洗いなどの手指衛生，マスクの着用，３密（密閉・密集・密接）を避けるなどの基本的な感染対策を心がけてください。


【宮城県保健環境センター（宮城県結核・感染症情報センター）より参照】
（令和2年10月15日更新)