2020年06月19日

2020年・第24週(2020.6.8~ 2020.6.14)

【定点把握対象疾患】

警報・注意報の発令はありません。


~今週のコメント~

【レジオネラ症】
 先週4例,今週2例の報告があり,2020年の県内患者報告数は16例になっています。
レジオネラ属菌は土壌や環境水中に生育する菌で,エアロゾルが発生する環境(冷却塔,噴水,ジャグジー等)や循環水を利用した風呂などが,感染原因になりやすいと考えられています。
50歳代以上に発症者が多く,高齢者は特に注意が必要です。
免疫力を落とさないよう日頃から体調管理に努めるとともに,肺炎またはインフルエンザ様の症状が長引く場合は,必ず医療機関を受診してください。

【新型コロナウイルス感染症】
 厚生労働省では,国内の抗体保有状況の把握のため,東京都,大阪府,宮城県の3都府県について,それぞれ一般住民を対象に無作為抽出し,6月第一週に血液検査を実施し,その結果を6月16日に公表しました。
それによると,各自治体の抗体保有率は,東京都0.10%, 大阪府0.17% ,宮城県は0.03%で,累積感染者数と比較すると多いものの,大半の人が抗体を保有していないという結果でした。
次なる波へ備えて,人と人との距離の確保,手洗いなどの手指衛生,マスクの着用,3密(密閉・密集・密接)を避けるなどの基本的な感染対策を継続する必要があります。

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(令和2年6月18日更新)